2011年4月23日24日の気仙沼

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    気仙沼市唐桑町にの甥一家が東日本大震災で津波の被害に遭遇。お見舞いに駆け付けた時の撮影。

乱読

2020年4月 9日 (木)

不安な空気のなか『春望』を思い出す

新型コロナウイルスの感染拡大が毎日のように報道されて、世の中が不安な空気に包まれる中、思い出されるのは、長安の荒廃した様を見てうたった杜甫の『春望』だ。


国破山河在    国破れて山河在り
            
城春草木深    城春にして草木深し
            
感時花濺涙    時に感じては花にも涙を濺ぎ
            
恨別鳥驚心    別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
            
烽火連三月    烽火三月に連なり           

家書抵萬金    家書萬金に抵る
            
白頭掻更短    白頭掻かけば更に短く
            
渾欲不勝簪    渾べて簪に勝えざらんと欲す

(大意)
国都長安は戦乱のために破壊されてしまったが、自然の山や河は昔どおりに残っている。
この城内は春になっても、草木が深く生い茂っているのみで、人陰すら見えない。

自分はこのいたましい時世に感じて、平和な春ならば花を見て楽しいはずなのに、かえって花を見ては涙をはらはらと流してしまう。
家族との別れを恨み悲しんで、心を慰むべきはずの鳥にも心を驚かされる。

戦火は三ヶ月もの長い間続き、家族からの手紙もなかなか来ないので、万金にも相当するほど貴重に思われる。

自分の白髪頭をかくと、心労のために髪の毛も短くなってしまい、役人が頭につける冠をとめるかんざしも挿せないほどになってしまった。
(『中国の古典名著総解説』【自由国民社】 参照)

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2020年4月 7日 (火)

もっとも簡便で効果的な施策があるはずだ

緊急事態宣言が発令されて、安倍首相の会見があった。

対象地域は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県で、期間は5月6日まで。
人と人の接触機会を7~8割減らすようとの要請があった。

今のところ、名古屋(愛知)は入っていないが、気持ちが緩まないように気を付けたい。

緊急事態宣言は、明らかに見えない感染者がいることを前提にしているわけで、これまでにクラスター潰しがあったことを認めているようなものだ。
本当は公表数字の数十倍という専門家もいるほどで、正確な数字がわかれば国民も外出しなくなる。

Kinsenka

それにしても今回の会見、またまた「安倍首相プロンプター朗読会」のようなもので、プロンプターの文章を目で追っている。
国民に呼びかけようとする思いがあるならば、前をまっすぐ見て喋ればいいだけなのに・・・。

同時に出された緊急経済対策では、

●「1世帯あたり30万円の現金給付」というのがあるが、30万円の現金給付の対象はかなり厳しいものだ。

受け取れる人
世帯主の2月以降の収入が1月以前と比べて

①減少した住民税非課税世帯
②半分以下に減少し、年収換算で住民税非課税世帯の2倍以下に減った世帯

上記のように条件が限られる上、収入減少を自己申告しなければならないから、受け取るためにはかなり面倒くさい。

 @niftyニュースによれば、『「1世帯30万円給付」は8割が対象外 単身は月収8.3万円以下が給付要件』ということだ。

●「フリーランスや個人事業主には最大100万円、中小企業には最大200万円。」

給付の条件は、「事業収入が前年と比較して大幅に急減した事業者に対して給付」

これについて、今日(2020/04/07)の BS-TBS 【報道1930】で、共産党の小池晃議員が、「全く分からない、どれだけ減ったらどれだけ出るのか、誰に出るのか」とコメントしていたが、自民党・新型コロナ対策本部長・田村憲久議員からは確たる返答は聞けなかった。

こんな「やってる感」アピールよりも、もっとも簡便で効果的な施策は消費税率ゼロ実施だ。

2020年4月 6日 (月)

最近の桜は白っぽい!

昨夜の残り風で、ひらひらと散る白い桜の花びらを浴びながらの朝の犬の散歩。

それにしても、最近の桜は白っぽい!
異常な白っぽさだ。

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戦前(1936年)に、東京の公園課長を務めた井上清によって書かれたソメイヨシノの特徴が「はじめは色濃く満開に至って淡色、散り際に至って花底より紅を差し始める」とのことだから、当時と比べると今の桜は、かなり白っぽいことになる。

散り際に紅を差し始めるに至っては、お目にかかったことがない。

花の色が白っぽくなるのは、ソメイヨシノが樹勢を落としたときのシグナルだそうで、樹齢50年を超えると幹の内部が腐ることから、「60年で寿命を迎えてしまう」と専門家の間で囁かれている。

それにしても、桜の蕾が微かに色づいてくる頃から散り行くまでのさまには、いろいろな表情が窺われ、そのときそのときの表情を心で見る楽しさがある。

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コロナ騒動で、私も犬も身体がなまってしまう。
最近では犬の散歩も自転車・・・何という体たらく!


2020年4月 5日 (日)

底なし沼に引きずり込まれたような

東京都の新型コロナウイルスの感染者数は2日続けて100人越え、今日は143人の感染が判明した。
国内の感染者数は、「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員を合わせ計4560人となった。
累計死者数は計104人。(毎日新聞参照)

感染拡大が止まらないようで、私のような後期高齢者は、重症化しやすい可能性大だから、とにかく気を付けているが・・・。

Chrippu

加齢と共に、加速度的に老化が進み身体的故障が出てくる。

左膝裏の脂肪腫の影響か、ときどき筋肉に痙攣が起こって足がつる。
夕方ぐらいから脚が重だるく、靴下を脱ぐと足首にゴム跡がくっきり、ゴム紐症候群だ。
自宅で、階段を上がりきった所でつまずく。

それもこれも、脂肪腫が神経や周囲の血管を圧迫していて、血液やリンパの流れが悪くなっているのだろう、と素人判断。

脂肪腫は手術で取り除くことも可能のようだが、それほど大きくもないし、目立つ部位にできているわけではないので、経過観察ということになっている。

老化した身体を、元に戻そうと思っても無理かもしれない。
そうは言っても、ある程度は進行を鈍らせることができると思いたい。

Sumire

2020年4月 4日 (土)

満開の花をつけている桜樹

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないが、桜は今まさに一斉に花開いている。

花はいっとき、咲けば散るもの。
明日辺りは、もう散り始めるだろう。

散ってからの哀愁よりも、咲き競う花の華やぎに心を留めたい。

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Sakura2

Sakura3

2020年4月 3日 (金)

好奇心で眼が覚めた

春のうららかな陽気の中、「かりまる」君に乗って、ハイウェイオアシスに買い物に出掛けた。
心地よい春の陽気が眠気を誘い、バスの中でコックリコックリ船を漕いでいたかもしれない。

「かりまる」というのは、市の公共施設連絡バスのこと。

ハイウェイオアシスで下車して、「産直市場おあしすファーム」に向かう途中の「テント広場」の奥に、白っぽい花と赤やピンクの2色の花が同時に咲いている木があった。
そんなに大きい木ではないが、不思議な存在感だ。

Genpei

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品種改良されたか、接ぎ木でもした桜か・・・?

こんなのは初めて見たから、とりあえずスマホで撮影してきた。

帰宅後、画像をググってみたら、どうやら、花桃の一品種である源平桃らしい。

名前の由来は、平安時代の源平合戦のとき源氏が白い旗を、平氏が赤い旗を用いていて、源氏と平家が日本を二分したことになぞらえてつけられたという。

「春眠暁を覚えず」というが、寝ぼけた私の頭も2色の花の木に寄せた、ちょっとした好奇心ですっかり眼が醒めた。

2020年4月 2日 (木)

今どきの猫は鼠など食べないだろうが・・・

昨日の春の嵐から一変、今日は快晴の天気で、まさに春爛漫の陽気に包まれた。
コロナ騒動がなければ、花見にうってつけの日だが・・・。

とどまることを知らない感染拡大で、慎重にならざるを得ない。

こういう時だからこそ、家で落ち着いて読書を楽しみたいものだが、活字を見るとすぐに眠くなり、ベッドに直行する。

そういえば、夏目漱石の『草枕』の中に、次のような一節があるのを思い出した。

「春は眠くなる。猫は鼠を捕る事を忘れ、人間は借金のある事を忘れる。時には自分の魂の居所さえ忘れて正体なくなる。ただ菜の花を遠く望んだときに眼が醒める。雲雀の声を聞いたときに魂のありかが判然する。雲雀の鳴くのは口で鳴くのではない、魂全体が鳴くのだ。魂の活動が声にあらわれたもののうちで、あれ程元気のあるものはない。ああ愉快だ。こう思って、こう愉快になるのが詩である。」

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春は菜の花を始め、花々の季節であり、小鳥たちの鳴く季節である。

そんな春の気候の良さに、人間も動物も寝ぼけてしまい、ぬるま湯につかつたように浮き立ち、リアルな世界から遠ざかってしまうらしい。

猫は鼠を捕るのも忘れ、人間は借金や嫌なことを忘れる。
それもこれも、春の自然に目を向けると、一時であろうが嫌なことを忘れて気持ちがすがすがしくなる。

2020年4月 1日 (水)

評価の良し悪しは人さまざまであろうが・・・

志村けんさんには、終生「変なおじさん」「バカ殿」の印象がつきまとった。

「変なおじさん」は、『志村けんのだいじょうぶだぁ』が発祥。
「バカ殿」は、『志村けんのバカ殿様』が発祥。

その志村さんの訃報から二晩経つ。
悲しみの波紋は留まることがない。

昨日のワイドショーは志村さん一色で、関係者の追悼のコメントを聞けば聞くほどに、その偉大さを改めて知る。

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コメディアン、お笑いタレントとして不動の地位を築いているが、映画「鉄道員(ぽっぽや)」では、酒癖の悪い期間工の炭坑夫・吉岡肇を演じ、ペーソス溢れた演技に揺ぎ無い安定感を感じたのを覚えている。


私は「天才!志村どうぶつ園」を、たまにしか見ていなかったが、志村さんになついていたチンパンジーや愛犬たちは哀しんでいるだろう。

死去時点のレギュラー番組や、スペシャル番組など多くの出演番組を持っていた志村さんであるが、今のそれ以上に私が親しみを持っていたのは、ドリフターズのころの『8時だョ!全員集合』だ。

「さあ、 元気よく、行ってみよう!」の長さんの掛け声で始まる『8時だヨ ! 全員集合』は、唯一、家族中で見た番組だ。
いかりや長さんのツッコミと志村さんのボケに、腹の底から笑ったものだ。

一部で教育上良くない、という批判もあったけど、一家団らんにはもってこいの番組だったと思う。
これほど幅広い年代層に等しく愛され、親しまれた番組も少ないことを思えば、『8時だヨ ! 全員集合』は国民的な番組だったと言える。


ご家族は感染予防のため葬儀場まで入ることができず、遺体と対面することはできなかったという。
「新型コロナウイルスは感染すると本当に怖いということを多くの人が自覚を持ってほしいです」と、お兄さんが語られていたが、志村さんが命を懸けて警鐘を鳴らしてくれた事をしっかり受け止めたい。

芸能界にも色々なジャンルがあり、時の流れで入れ替わりもするが、「志村どうぶつ園」の園長は志村さんしかできない。
チンパンジーのパン君には、ピンチヒッターは誰にもできない。


評価の良し悪しは人さまざまであろうが、彼の類まれなる、庶民性、愛嬌、そして今ひとつ彼の中に備わっている生まれながらのペーソス・・・これはまさに日本人の底辺の感情であるがゆえに、揺るぐことのない安定度があり、長きにわたり人気を持続してきた所以だ。

「さあ、 元気よく、行ってみよう!」と言って、プイと逝ってしまったいかりや長さんと、天国で楽しい会話をされているだろう。

今、私は「天に軌道があるごとく、人それぞれ運命てえものがあります」と言った寅さんを思い出す。

 

2020年3月30日 (月)

高齢者の重症化リスクは高いのだろう

新型コロナウイルスの影響は、留まるところを知らない。

報道によると、タレントの志村けんさんが新型コロナウイルスによる肺炎のために、昨夜亡くなった。
年齢が70歳ということだから、高齢者の重症化リスクは高いのだろう。

昨日、東京では新たに68人の感染が確認された。

千葉県の障害者福祉施設でも、新たに28人の感染が確認され、同施設での感染は計68人。


予期せぬこのウィルスの登場は、災害に襲われたようなもので、一言で言えば不条理としか言いようがない。

行政の対応は後手に回り続けるだけで、マスク一つ手に入らない・・・そうした状況がリアルに起きていて、さらに不安を加速させていくのだ。

結局のところ、自己責任で手洗いとうがいと、人混みを避けることしかないのか。


カミユのの『ペスト』を思い出した。

Pest  
 
原典で挫折し、2年ほど前NHKの番組でやっていたのを見てテキストを購入。
手っ取り早く読めるカミュの『ペスト』の解説書だ。

テレビの後退

私は君の意見に賛成しない。
しかし、君がそれを言う権利は命を賭けても守ろう。 ヴォルテール(18世紀フランスの哲学者、作家)


安倍政権の言論弾圧体質によって、報道の自由度が急速に悪化している。
なかでも、ひどいのがテレビだ。

TV局上層部が政権の顔色を窺い、批判的な報道が出来なくなっている。

批判的なキャスターやコメンテーターは、次々と降板に追い込まれている。

そんななか、またもや安倍政権をまともに批判してきたコメンテーターが姿を消した。

『報道ステーション』(テレビ朝日)でコメンテーターを務めてきた後藤謙次さんが、3月26日を最後に同番組を降板したのだ。

後藤さんの政権批判に対して、裏で官邸幹部がテレビ朝日に相当な圧力をかけていたというから、その影響もあるだろう。

安倍さんが総理である以上、政権チェック能力がどんどん後退してしまうことは確実だろう。

Uchiyama

昨日、東京は季節はずれの雪が降ったようで、友人からの画像
(東京都目黒区碑文谷)

 

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