ぶらり京都(2020年10月12日~10月13日)

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2011年4月23日24日の気仙沼

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    気仙沼市唐桑町にの甥一家が東日本大震災で津波の被害に遭遇。お見舞いに駆け付けた時の撮影。

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2020年9月 7日 (月)

ア、秋を感じる

今朝のこと、飼い犬がいつもの散歩の時間を過ぎても、ちっとも吠えないところをみれば外は雨だ。
雨の日は気が乗らないらしく、私以上に犬の方が散歩を嫌がる。

10号台風の影響下、東海地方も早朝から大雨だ。
犬の散歩を休めるのはラッキーと言いたいが、今日は概ね一日じゅうというもの、雷を伴って非常に激しい雨に見舞われた。
こんな日ぐらい、何もせずにのんびりとしたいと思い、寝転がって過ごした。

いつになくエアコンの効きがいい、クーラーが効きすぎで寒いのでドライ設定でちょうどいい・・・やっと、秋が来たのだと思う。
サイドテーブルにiPadを置いて、青空文庫で気ままな読書をした。
太宰治の10分以内で読める短編ものばかりを選んで読んでみた。
その中から

◆『ア、秋』」 太宰治

「本職の詩人ともなれば、いつどんな注文があるか、わからないから、常に詩材の準備をして置くのである。」
こんな冒頭で始まるように、詩人が作品の注文が入ったときに、すぐに対応できるようにカテゴリーごとにメモっているイメージを連らねたノートからヒントを得るという。
いわば作品つくりのためのネタ帳だが、「ア」から始まる項目のうちの「秋」のページを開いて公開するというもの。

そこには「トンボ。スキトオル。」「秋ハ夏ノ焼ケ残リサ。」「夏ハ、シャンデリヤ。」「秋ハ、燈籠。」「コスモス、無残。」「秋ハ夏ト同時ニヤッテ来ル。」等々、脈絡なく言葉が並んでいる。

どういう意味か,メモした作者自身もわからないような「怪談ヨロ。」「アンマ。」「モシ、モシ。」「マネク、ススキ。」「アノ裏ニハキット墓地ガアリマス。」「路問エバ、オンナ唖ナリ、枯野原。」といった言葉の羅列がある。

「秋」一つだけでも、こうしてランダムに書かれた言葉から連想させて文章を作り上げる想像力というか、表現力は、太宰治という作者の高い力量ゆえだと思う。

作中に「秋は、ずるい悪魔だ。夏のうちに全部、身支度をととのえて、せせら笑ってしゃがんでいる。僕くらいの炯眼の詩人になると、それを見破ることができる。家の者が、夏をよろこび海へ行こうか、山へ行こうかなど、はしゃいで言っているのを見ると、ふびんに思う。もう秋が夏と一緒に忍び込んで来ているのに。秋は、根強い曲者である。」という箇所があるが、秋の残滓を探している視点が目に浮かんでくる。

確かに、秋はずるい悪魔だ‼

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