2011年4月23日24日の気仙沼

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    気仙沼市唐桑町にの甥一家が東日本大震災で津波の被害に遭遇。お見舞いに駆け付けた時の撮影。

乱読

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2020年5月 3日 (日)

衣を背負って衣更え、そのまま歩きつづる

一つぬいで後に負ぬ衣がへ 芭蕉 「笈の小文」(真蹟懐紙)

(読み方) ひとつぬいで うしろにおいぬ ころもがえ

(解説)  元禄1年(1688)4月1日、芭蕉45歳の作

(意訳)4月朔日は冬から夏への衣更え。
家に居れば箪笥から夏物の着物を出して儀式ばった衣更えをするのだが、旅にしあれば上着を一枚脱いで背中に担げば衣更えになる。
すべてを捨てた旅人なればこそ気軽に過ごせる衣更えの行事である。
季節の歌の秀句の一つ。
この時代貴族や武家はもちろんのこと、民間でも衣更えの行事を、夏は4月朔日、冬は10月朔日に盛大にやっていた。

        芭蕉発句全集より

芭蕉と曾良が江戸深川から「奥の細道」の旅に出たのが元禄2年3月27日であるから、これは一年前の作品となる。

衣替えと言えば、毎年6月1日と10月1日というのが定着していて、学生が冬服から夏服に、夏服から冬服に着替えるのに象徴される。

衣替えの習慣は平安時代の宮中行事から始まったようで、中国の風習に倣って旧暦の4月1日および10月1日に夏服と冬服を着替えると定め、これを「更衣(こうい)」と呼んだとされる。

江戸時代になって、一般庶民にも浸透したようだ。


旅に身をまかせきった芭蕉だから、世間並みに綿入れを脱いで袷に着替えるわけにはいかない。

重ね着の一枚を脱いで背中に背負い込んだのだろう。

重ねていた一枚を脱いで包み、それを背に負うと、それでもう衣更えだ。


ここのところ夏日 が続いているが、また平年並みに戻るとのことで衣替えのタイミングが分からない。

さしずめ悩ましき5月の私は、一枚脱いで腰に巻く。

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