2011年4月23日24日の気仙沼

  • Img_3342_1
    気仙沼市唐桑町にの甥一家が東日本大震災で津波の被害に遭遇。お見舞いに駆け付けた時の撮影。

乱読

« 予定通りにはいかない日々 | トップページ | 国難の時でも自然は営みを繰り返す »

2020年4月 9日 (木)

不安な空気のなか『春望』を思い出す

新型コロナウイルスの感染拡大が毎日のように報道されて、世の中が不安な空気に包まれる中、思い出されるのは、長安の荒廃した様を見てうたった杜甫の『春望』だ。


国破山河在    国破れて山河在り
            
城春草木深    城春にして草木深し
            
感時花濺涙    時に感じては花にも涙を濺ぎ
            
恨別鳥驚心    別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
            
烽火連三月    烽火三月に連なり           

家書抵萬金    家書萬金に抵る
            
白頭掻更短    白頭掻かけば更に短く
            
渾欲不勝簪    渾べて簪に勝えざらんと欲す

(大意)
国都長安は戦乱のために破壊されてしまったが、自然の山や河は昔どおりに残っている。
この城内は春になっても、草木が深く生い茂っているのみで、人陰すら見えない。

自分はこのいたましい時世に感じて、平和な春ならば花を見て楽しいはずなのに、かえって花を見ては涙をはらはらと流してしまう。
家族との別れを恨み悲しんで、心を慰むべきはずの鳥にも心を驚かされる。

戦火は三ヶ月もの長い間続き、家族からの手紙もなかなか来ないので、万金にも相当するほど貴重に思われる。

自分の白髪頭をかくと、心労のために髪の毛も短くなってしまい、役人が頭につける冠をとめるかんざしも挿せないほどになってしまった。
(『中国の古典名著総解説』【自由国民社】 参照)

Img_45412

« 予定通りにはいかない日々 | トップページ | 国難の時でも自然は営みを繰り返す »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 予定通りにはいかない日々 | トップページ | 国難の時でも自然は営みを繰り返す »

月齢

今日の天気

2020年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

日々散語記事検索

無料ブログはココログ