2011年4月23日24日の気仙沼

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    気仙沼市唐桑町にの甥一家が東日本大震災で津波の被害に遭遇。お見舞いに駆け付けた時の撮影。

乱読

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2020年3月 4日 (水)

一度だけ雛を見たいと願ったある老女の回想

昨日3月3日は雛祭り、桃の節句だが、コロナ騒ぎで外出を自粛して、読書を少々。
芥川龍之介「戯作三昧・一塊の土」(新潮文庫)の中から『雛』を読んでいた。

箱を出る顔忘れめや雛二対  与謝蕪村

この句は、『雛』の冒頭に掲げられている。

雛二対とは、内裏雛(だいりびな)のことで、天皇・皇后の姿に似せて作った男女の対の雛人形のこと。
雛祭りが終われば、人形を男女別々に箱に入れて仕舞うので、次に箱から取り出されるまでの1年間はお互いに顔を見ることもない。
お互いに顔を忘れてしまったのでは、というあどけない戯言。

さて、『雛』の本文の方だが、或る老女(お鶴)の少女期の回想形式で書かれている。
昔は羽振りがよかった家だが、今は雛すら売らざるを得ない程に没落していったものの、かつての隆盛の誇りを捨て切れずに威厳を保とうとする、そんな家族の悲哀を感じる作品だ。

「戯作三昧・一塊の土」 (新潮文庫) の『雛』13編の短編が収められている。

青空文庫で30分くらいで読める。

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