2011年4月23日24日の気仙沼

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    気仙沼市唐桑町にの甥一家が東日本大震災で津波の被害に遭遇。お見舞いに駆け付けた時の撮影。

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2020年1月23日 (木)

いいおおせて何かある

「いいおおせて何かある」は芭蕉の言葉である。
俳句における心得は余情、余韻を残すことで、説明に尽きたような作品はダメだということ。
政治の世界では、これは通用しない。

以下、中日新聞「中日春秋」(2020/1/21 紙面)からの引用。

弟子の編んだ撰集(せんしゅう)に芭蕉(ばしょう)が疑問を呈した。なぜこの句が載っているのかと。<下臥(したぶ)しにつかみ分けばやいとざくら>。巴風という人が詠んだ発句という。弟子の去来は答える。「しだれ桜が満開に広がっているさまをよく言い尽くしているではありませんか」

▼芭蕉が答えていわく。<いひおほせて何かある>。言い尽くしたとして、それがなんになるのだと。余情、余韻の美学を表現した言葉は、俳諧論書『去来抄』に伝わる

▼言い尽くさない美徳があるのは句作の世界である。政治の世界は逆だろう。例の「桜を見る会」の疑惑について、ひと言でもあるかと興味を持って聞いたが、ない。安倍首相の施政方針演説である

▼カジノを含む統合型リゾート(IR)の汚職事件に関してもそうだった。不都合な話題はほとんど触れられていない。野党に材料を渡したくないという配慮もあるのかもしれない。「説明してなんになる」といっているようではないか

▼内閣の基本政策を語る演説にそぐわないという理屈もあろうか。ただ、世論調査によれば、桜を見る会の疑惑で大半の人は説明が足りないと考えている。IR整備への疑問も膨らんでいるという。多くの人が「言い尽くす」ことを望んでいるはずだ

▼この先、疑惑について説明し尽くすという意欲はどうも感じられない。今年の国会の第一句というべき演説の余韻である。

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後ればせながら、1月20日に行われた安倍総理の施政方針を首相官邸ホームぺ―ジで見た。
次々と虚飾の自慢話、夢のような施策が飛び出すし、美辞麗句のオンパレード。

地方創生ということで若者の起業を積極的に促した結果、東京から島根県に移住した若者の成功例として実名を出して紹介していた。

ところが、この男性はすでに仕事をやめて転居していたという。
施政方針演説 “成功例”のはずがすでに・・・

本人に事実確認も了解もとらずに、首相が実名を上げて施政方針演説で日本中に広げてしまった。

安倍政権は、問題が起きると「個人情報だから回答を差し控えたい」と拒否するが、支離滅裂、やりたい放題のご都合主義も良いところだ。

桜を見る会や、逮捕者を出したIR問題、閣僚辞任には一切触れていない。

安倍さんにとっては、事実なんてどうでも良いことらしいが、国民は騙されてはならない。

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