2011年4月23日24日の気仙沼

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    気仙沼市唐桑町にの甥一家が東日本大震災で津波の被害に遭遇。お見舞いに駆け付けた時の撮影。

乱読

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2019年12月10日 (火)

子供たちに「クリスマス月にふさわしい物語」

「なに、なんでもないことだよ。心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」
(サン=テグジュペリ『星の王子様』内藤 濯訳)

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『星の王子さま』は、みんな知っているかな?   

私は『星の王子さま』のお話が大好き。
子供のころから今になっても、何度も何度も読み返しています。
ストーリーは、とてもかんたんだから子供のみんなは、このお話をおとぎ話として素直に読めばいい。

しかしね、子供であったことのある私のような大人は、そのストーリーの中から、言おうとしているテーマを見つけたがるものなの。
その事を考えると、『星の王子さま』はかなりむずかしい本です。

でもね、そんなむずかしいことを考えずに、素直に泣いて読めばいい。
きっと、だれでも好きになる本だと思うよ。

大人は、ときどき子供のような素直な気持ちを忘れてしまうから、自分とまわりの関係でなやむことが多い。
『星の王子さま』の中には、関係を作ることがどんなに人の心を豊かにしてくれかがテーマとしてあつかわれている。
なんどもなんども、大人になるまでくりかえして読んでいくうちに、そのことがきっとわかってくると思う。

どんなお話か、ちょっとだけ書いてみるね。
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『星の王子さま』は、サハラ砂漠のまんなかで飛行機がパンクして、こまっていた飛行士の目の前に、「ね・・・ヒツジの絵をかいて!」と、あらわれた不思議な王子さまのお話です。

その王子さまは、大きなバオバブの木と火山が三つある小さな星に住んでいました。

王子さまは、日のしずむのが大好き。なぜ、日のしずむのが好きかというと、悲しい時には夕焼けが見たくなるものだから・・・

そう、王子さまは小さな星にたった一人で住んでいて、いつも悲しい生活を送っていたのです。

あるとき、どこかから飛んできた花のタネが、芽を出し、花を開きました。

それは、四つのトゲを持った美しいバラでした。

王子さまはそのバラに恋をしました。

しかし、バラは自分の美しさを鼻にかけて、王子さまを苦しめました。

こまった王子さまは、悲しみのあまりバラからのがれる旅に出たのです。

この旅のとちゅう、王子さまは、いろんな星の見物をしました。

さてさて、王子さまが見物した星はどんな星だったのでしょうか。

一番目の星は、命令することしか知らない星。

二番目の星は、自分しか住んでいないのに自分が一番えらいとうぬぼれている男の星。

三番目の星は、お酒をのむのが、はずかしいと言いながら、そのはずかしさを忘れるためにお酒をのんでいる呑み助(のみすけ)の星。

四番目の星は、星の数をかぞえては紙に書いて、その紙を引出しの中に入れ、カギをかけている実業家の星。

五番目の星は、星があまりにも小さく、夜と昼が目まぐるしく変わるので、そのたびに灯をつけたり消したりと忙しい点灯夫(てんとうふ)の星。

六番目の星は、地理学者の住む大きな星。

地理学者のすすめで、七番目の星にに行くことになりました。

その七番目の星が地球だったのです。 

地球は、そうやたらにある星ではありませんでした。

今まで、世界にたった一つしかないと思っていた自分の星のバラの花が、何千と咲いていたのです。

王子さまは、自分がみじめになって、草の上に泣き伏しました。

愛するって、どういうことなのだろう・・・

王子さまは、きっとそう思って泣いたのでしょう。

そこへやってきたキツネに、王子さまは遊んでくれとせがみます。

「おれ、あんたと遊べないよ。飼いならされちゃいないんだから・・・」

「<飼いならすって>、それ、なんのことだい?」

「よく忘れられていることだがね。<仲よくなる>っていうことさ」

「仲よくなる?」

と、二人は、そんな会話をしました。

そして、キツネは<飼いならす>ということが、お互いになくてはならない存在になることを王子さまに話して聞かせました。

王子さまは自分の星に残してきたバラのことを思い出しました。

あのバラを愛していたのは、世界にたった一つしかないバラからではない。

それは、彼が自分の手で一生懸命育てたからです。だから、地球に何千と咲くバラと違うんだ、ということに気がつきます。

さらにキツネは王子さまに言います。

「なに、なんでもないことだよ。心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ・・・あんたが、あのバラの花をとてもたいせつに思っているのはね、そのバラのために、ひまつぶししたからだよ・・・人間というものは、このたいせつなことを忘れているんだよ。だけど、あんたは、このことを忘れちゃいけない。めんどうをみたあいてには、いつまでも責任があるんだ。まもらなけりゃならないんだよ、バラの花との約束をね・・・」

この言葉を聞いた王子さまは、自分の星へ帰る決心をします。

重すぎる肉体を地上において、魂となって小さな星に帰っていきました。

(サン=テグジュペリ『星の王子様』内藤 濯訳を参考に書きました。)

Keisen_20191209021901  

『星の王子様』の本は、いろいろなところから出ています。

挿絵のカラーもきれいだし、どこでも気楽に読めるという点で、岩波書店のオリジナル版ハードカバーが小型で私のおすすめです。
ISBN-13: 978-4001156768

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