2011年4月23日24日の気仙沼

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    気仙沼市唐桑町にの甥一家が東日本大震災で津波の被害に遭遇。お見舞いに駆け付けた時の撮影。

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2019年12月31日 (火)

臍の緒に泣く年の暮

旧里や臍の緒に泣く としの暮  芭蕉 

芭蕉が手にしている臍の緒はもちろん自身のもの。
我が子の無事な人生を願って大切に保管していた母の想いであり、そこから改めて発する母への思慕の情。
すす払いをしている時見つけ出した弟の臍の緒を、兄半左衛門が改めてとりだしてみせたのであろう。
兄弟の絆を確かめ合ったかもしれない。
芭蕉DB「芭蕉発句全集」参照)

「笈の小文」によれば、芭蕉は12月も10日ほど過ぎたころ、名古屋を出でて旧里(伊賀上野)に向い、久しぶりに生家に立ち寄っている。
その折に、兄から見せられた自分の臍の緒。
母の胎内で母と自分を結び付けていた臍の緒に、母を偲び恩愛の情が込みあげてきて慟哭したのであろう。

Iga


芭蕉が師走と年の暮れを詠んだ句を拾い上げてみた。
芭蕉が生きた時代の年末の様子が垣間見れる。

師走
雪と雪今宵師走の名月か(笈日記)
月白き師走は子路が寝覚め哉 (孤松)
旅寝よし宿は師走の夕月夜(熱田三歌仙)
何にこの師走の市にゆく烏(花摘)
節季候の来れば風雅も師走哉(俳諧勧進牒)
かくれけり師走の海のかいつぶり(色杉原)
なかなかに心をかしき臘月哉(馬指堂宛書簡)

年の暮
なかなかに心をかしき臘月哉(馬指堂宛書簡)
忘れ草菜飯に摘まん年の暮(俳諧江戸蛇之鮓)
暮れ暮れて餅を木魂の侘寝哉(天和二年歳旦発句/真蹟画讃)
年暮ぬ笠きて草鞋はきながら(野ざらし紀行)
めでたき人の数にも入らむ老の暮(自得の箴/貞亨3年暮)
月雪とのさばりけらし年の暮(あつめ句)
旧里や臍の緒に泣くとしの暮(笈の小文/伊賀上野へ)
皆拝め二見の七五三を年の暮(幽蘭集・金蘭集)
蛤の生けるかひあれ年の暮(真蹟自画賛)
盗人に逢うた夜もあり年の暮れ(続猿蓑)
分別の底たたきけり年の昏(俳諧翁艸)
古法眼出どころあはれ年の暮(三つの顔)

Bash

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