2011年4月23日24日の気仙沼

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    気仙沼市唐桑町にの甥一家が東日本大震災で津波の被害に遭遇。お見舞いに駆け付けた時の撮影。

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2019年11月 7日 (木)

文学鑑賞の手引書

夜、寝るのが早いと、どうしても夜明け前に目覚めてしまう。

時計を眺めて、ああ、まだ5時前か・・・。
小鳥の朝の合唱に邪魔されて、再び眠りにつくすべもなく、ただただベッドの中でぐずぐずと来し時間を待っていた。

この時間の途方もなく長いこと。
快適な気温なら起き上がって早めの家事をするのだが、今日は昨日と比べてかなり気温が低い。
ぬくぬくしたベットから離れ辛い。

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物置を整理していたら、捨てきれなくって段ボールに詰め込んだ本の中から長谷川泉著「近代名作鑑賞・三契機説鑑賞法70則の実例」(至文堂)という、とてつもなく厚い本が出てきた。
文学をどう捉えるか、作品を具体的に記述し細分化して観賞する手引書のような本だ。

パラパラと部分的にページをめくっていたら、堀辰雄が、実は詩人として文学的発足をしている、とあった。
「風立ちぬ」「菜穂子」「聖家族」とか、小説家のイメージが強いから、詩人としての堀辰雄は知らなかった。

折角、この分厚い本を開いたのだから、彼の詩の一篇を書き留めておく。

僕の骨にとまってゐる

小鳥よ 肺結核よ

お前がえ嘴で突つくから

僕の痰には血がまじる

おまえが羽ばたくと

僕は咳をする

おまへを眠らせるために

僕は吸入器をかけよう

苦痛をごまかすために

僕は死にからかう

犬にからかふやうに

死は僕に噛みついて

彼の頭文字(イニシャル)を入墨しようと

歯を僕の前にむき出す


肺結核を病み、軽井沢に療養することも度々あったという。
そうした中での堀辰雄の生涯が伺われるユニークな詩である。

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