2011年4月23日24日の気仙沼

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    気仙沼市唐桑町にの甥一家が東日本大震災で津波の被害に遭遇。お見舞いに駆け付けた時の撮影。

乱読

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2019年11月21日 (木)

落葉が一葉、一葉落ちて行く

今朝は今シーズン1番の冷えみの中、早朝から冬装束で出かけた。

様子見だった膝裏の「脂肪腫」再診予約(9:00)の日で、電車、バスと乗り継ぎだから7:30に家を出たが、あいにくのラッシュ時で名鉄知立駅での乗り換えが、予定していたのより1本遅れてしまった。
それでも、前後駅からの病院行きのバスには待ち時間なしで乗ることが出来た。

目指す病院周辺は元々標高71.8メートルの山で、眼下には濃尾平野や岡崎平野が広がり、ロケーションとしては最高だ。

バスの車窓から眺めていると、丘陵地には真新しい瀟洒な住宅が建ち並んでいるが、それでも昔の山の名残りを残しているらしく、至るところに落葉樹と常緑樹が混在している。
前後駅から病院までは、通りに面して一定間隔に街路樹が植えられて街路樹並木になっている。
途中のバス停で、バスが停まるたびに、木々の葉の落葉が一葉、一葉落ちて行くのが悲しいほどに美しかった。

Otiba2

枯葉を見るとアメリカの短編作家 O・ヘンリー「最後の一葉」がいつも頭をよぎる。

肺炎を患った若い女性の体が、とどまることを知らず虚弱になっていく。
もはや生きる希望を失った彼女が病室から見つめる窓外は、日に日に落ちていくブドウの木の葉っぱ。
数枚しか残らなくなった葉っぱを数えながら、最後の一枚の葉が落ちた時に自分の命も終わることを確信する。

雪混じりの嵐が昼夜を襲った翌朝、シェードを上げ窓の外を見たとき、最後の一葉は、まだ散らずに煉瓦の壁にしがみついていてそこに留まっていた。
それは、同じアパートに住む年老いた絵描きが、彼女の状態に涙し、考えた苦肉の策だったわけだ。

雪混じりの嵐に打たれながら絶筆を振るった老人は、肺炎で二日後に彼女の命と引き替えに死んでいく話。
なんとも心にジーンとくる。

Otiba

膝裏の「脂肪腫」の方は、神経や血管にくっついているため手術は避けた方が良いらしく、現状維持で様子見ということになった。

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