2011年4月23日24日の気仙沼

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    気仙沼市唐桑町にの甥一家が東日本大震災で津波の被害に遭遇。お見舞いに駆け付けた時の撮影。

乱読

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2019年7月30日 (火)

泣いた赤鬼

子供たちに読んで欲しい本、3冊目は『泣いた赤鬼』だ。
青鬼の心やさしさに泣いた赤鬼の話です。
浜田広介・作/梶山俊夫・絵(偕成社)で、ちょっとストーリーを見てみよう。(鍵カッコカタカナは原文の抜き出し部分)

山の崖に心のやさしい赤鬼が、たった一人で住んでいた。
赤鬼は鬼たちのために出来るだけ良いことをしたいと考えていました。
その上、一人暮らしは寂しいし、人間と友達になりたくなりました。

ココロノ ヤサシイ オニノウチデス。

 ドナタデモ オイデ クダサイ。

 オイシイ オカシガ ゴザイマス。

 オチャモ ワカシテ ゴザイマス。」

と、木の立て札を立てました。

ところが、人間は鬼は悪いやつだという先入観で近づこうとしません。
悩んでいる赤鬼の前に、仲間の青鬼がやって来て一つの提案をしました。

その提案とは、二人で人間の住む村に行き、青鬼が人間どもに対して大暴れをし、それを赤鬼が戒めるというものです。
この提案は実行され成功しました。

そのお陰で村人達は赤鬼は良い鬼だと思い、遊びに行くようになりました。
赤鬼は人間達と友達になることが出来、もう寂しくはありません。

しかし、日がたつにつれて青鬼のことが気になってきました。
あれ以来、青鬼は一度も赤鬼をたずねてこなくなったのです。

ある日、赤鬼は青鬼をたずねて行きました。
青鬼は留守でしたが戸の脇に貼り紙がしてありました。

アカオニクン、ニンゲンタチトハ ドコマデモ ナカヨク マジメニ ツキアッテ タノシク クラシテ イッテ クダサイ。

ボクハ、シバラク キミニハ オメニ カカリマセン。

コノママ キミト ツキアイヲ ツヅケテ イケバ、ニンゲンハ、キミヲウタガウ コトガ ナイトモ カギリマセン。

ウスキミ ワルク オモワナイデモ アリマセン。

ソレデハ マコトニ ツマラナイ。

ソウ カンガエテ、ボクハ、 コレカラ タビニ デル コトニ シマシタ。

ナガイ ナガイ タビニ ナルカモ シレマセン。

ケレドモ、ボクハ、イツデモ キミヲ ワスレマイ。

ドコカデ マタ アウ ヒガ アルカモ シレマセン。

サヨウナラ。キミ、カラダヲ ダイジニ シテ クダサイ。

     ドコマデモ キミノ トモダチ   アオオニ

赤鬼はこの貼り紙を読んでしくしくと、涙を流したのです。
青鬼のやさしさが心にしみたのでしょう。
この青鬼の言葉は読んでいる大人の私でも泣ける部分です。

このお話を、どう読むか・・・青鬼の自己犠牲の精神は、今の時代には掛け離れているかもしれない。

気になるのは、赤鬼の自己矛盾です。
鬼たちのために出来るだけ良いことをしたいと言っていた赤鬼が、青鬼を犠牲にしてしまったことです。
直接、自分が手を下さないにしても、青鬼を介して人間達を脅かしてしまったのです。

赤鬼の流した最後の涙には、自分の心の中に住む鬼を自覚したものだ、と私は解釈します。
それでこそ、赤鬼の底にあるやさしさでしょう。

このお話の赤鬼の心の動きを追ってみると、気付かなかった自分を知ることも出来るのです。

Akaoni

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