2011年4月23日24日の気仙沼

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    気仙沼市唐桑町にの甥一家が東日本大震災で津波の被害に遭遇。お見舞いに駆け付けた時の撮影。

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2019年5月27日 (月)

再び追悼の達人

思い切って本の断捨離をしてからというもの、本棚に残った本は自分の本当に手元に置いておきたい本だけになった。
その中の1冊が嵐山 光三郎著「追悼の達人 」(新潮社)。
明治、大正、昭和の古きよき時代を代表する小説家の死に当たり発表された追悼文を、雑誌や新聞の追悼号から選び出し、著者の嵐山 光三郎が収集と分析したもので、作家の臨終にまつわる逸話が興味深い。

例えば、ひときわ酒癖が悪かった夏目漱石門下生の鈴木三重吉(1882/09/29~1936/06/27)。
同じ漱石門下生達と酒を飲んでは対立し、暴れまわることが頻繁にあったようだ。
彼の死に際しての追悼でも、彼の生前の酒癖行状を暴くものが多かった。
特に小宮豊隆と森田草平は、追悼で遠慮なく三重吉の欠点をあげている。
追悼というと欠点や悪行は伏せておいて、美辞麗句を重ねて語るのが普通である。
個人の死に際して、誰も酒癖が悪いとか、とんでもない嘘つきだったなどとは、口が裂けても言わないのが人情。
しかし小宮も森田も三重吉の欠点を書いた「2人の追悼文を読んで、少しも嫌なきがしないのはなぜだろうか。二人が三重吉の欠点を書けば書くほど、三重吉の人間性が浮かび上がってくるのが不思議である」と、著者は書いている。

酒で人が変わったように暴れまわる三重吉の行状は、空威張りであって、理屈では人を納得させることの出来ない人間の淋しさとか空しさがて出ていたのでは・・・。
それを小宮豊隆と森田草平の二人は理解し、三重吉の欠点を罵倒しながらもその奥には限りない友情がある。


一昨年の暮れ、「膵臓癌ステージ4。余命6ヵ月」と言う弟(69歳)の告白から1年4カ月。
弟は平成の終わりと共に逝った。
覚悟していたはずなのに、年上の私よりも早く逝ってしまったのが返す返すも悔しい。
数年前から痩せて様子がおかしい弟に、弟家族や私が精密検査を勧めていたのに「ダイエットだから大丈夫」と言い続け、切羽詰まってからの検査でこの結果だから「バカ者!」としか言いようがない。
もうすぐ四十九日が来る。四十九日は霊から仏になる日だそうだ。
法要の後で納骨をするとか・・・。
それでも私は「バカ者!」と言い続ける。

Ganndera

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