2011年4月23日24日の気仙沼

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    気仙沼市唐桑町にの甥一家が東日本大震災で津波の被害に遭遇。お見舞いに駆け付けた時の撮影。

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2019年5月 8日 (水)

追悼の達人

どんな死に方にせよ、人が亡くなると死者の生前の事を思い出して、その死を悼み追悼の言葉を述べる。
これが小説家への追悼となると、文の達人が全霊を傾けて書き上げたものだけに、これまた一つの立派な作品なのだ。

『追悼の達人』(嵐山光三郎著/新潮社)には、明治、大正、昭和に活躍した大文豪49人に捧げられた有りとあらゆる追悼文が収められている。
死者を褒める追悼文ばかりではない、手をゆるめない冷淡な追悼もある。
死者に向けての評価、賛否両論をひっくるめての小説家の生涯といえる。

宮沢賢治は無名詩人だった。
彼の死は新聞で報じられることもなく、草野心平の呼びかけで、同人雑誌の追悼号によって世に出たというから、追悼もまた有効な手段といえる。
そうかといって、死者はそれを聞くことも見ることも出来ない。

高橋新吉の賢治への追悼歌が心に響いく。

『「死は法華経に及ばざる事甚だしくとも童貞三十八年の肥料の設計をも偲びて」として――雲の壊れ消えゆるが如く 終われりというか――』

多分、賢治は人の顔よりも地面を見つめている時間の方が長く、人の心を思うよりは、土のことを思う時間の方が長かったに違いない。
1本の月見草のように淡々とした淋しさを抱え、独身のまま37歳の若さで逝った彼に 心を動かされる。

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