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2006年11月21日 (火)

音の絵

Fujikopan2_1 JR三ノ宮駅に降り立ち、山の手の坂を上って北野異人館通りを行くと、点在するチケット売り場から声を掛けられる。
ひとつの館に付き500円程度の入館料だが、全てを回りつくせば高額になる。
生活感あふれる主婦二人旅では、500円でも勿体ない。大体、こういうものは一度見ればそれで良いのでは・・・。建物の中よりも、インポートブティックや、レトロなお店を覗きながらの散策が今回の目的なのだ。
いやいや、それでも無料ならばとばかりに、ラインの館やパラスティン邸には、ちゃっかり 入っているのだから大阪のおばさんにも負けてないほどのガメツさ。

異人館界隈で最も印象的だったのは、ギャラリー・春心音(ハルシオン)。うろこの家から少し降りたところに位置する、異人館を利用した画廊だ。入館無料に吊られて入ったのだが、なんと、「魂のピアニスト『イングリット フジ子 ヘミング』もうひとつの世界」展をやっていた。原画を忠実に再現した限定部数のリトグラフ展示即売会。

ピアノや猫、花をモチーフに描かれ、軽やかで無垢で幻想的な点は、マルク・シャガールの絵を思わせる。
レモンイエローの色彩と繊細な描線は、ジャンセンの絵画世界にも通じるものがある。
・・・なんって、ない知識を搾り出しての友との会話は、画廊のオーナーには陳腐なものに聞こえたのだろう。
近寄って、数点の作品について説明してくださった。

Fujiko 客は私たちだけ。「作品の前で写真を撮って良いですか。。。」と友人。
すっかり大阪おばさんに成りきるてしまったようで、穴があったら入りたかった。
快く承知くださったことを良いことに、私までが自分用カメラを差し出してシャッターを押してもらった。
旅の恥は掻き捨てと言うし、まあ、よしとしよう。

フジ子・ヘミングのピアノは、テレビで演奏していたリストの「ラ・カンパネラ」を思い出す程度の記憶しかない。彼女の演奏や生き方は別にしても、絵のなかの色彩や描線からは、美しい旋律が聴こえてくる。
ピアノも絵画も、単なる技術という以上に表現力の要る世界だから、感性的な自己表現が必要になってくる。
今後、どんな音の絵が描かれるのだろうか。

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コメント

ネコ屋敷の話は知りませんでしたが、かなりのネコ好きのようです。
苦難の時期があったようで、ネコの絵に添えられた言葉に次のようにありました。

「辛いときでも死ねないと思ったのは、猫がいたから。
残されたいきものはどうなるのかと思ったから。
猫でも犬でも動物を飼うべきよ。
そうすれば、自分はもうダメなんだって思わなくなるわよ。」

お父さんはロシア系スウェーデン人のようです。
衣装、変わっていますよね。
まあ、あの容姿にピッタリなのかもしれませんが。。。

投稿: hituji | 2006年11月21日 (火) 22時11分

お久しぶりです。

旅行に行ってたんですね。

フジコ・ヘミングの展示会に出会うなんて、ラッキー!
確か、ネコ屋敷に住んでる人ですよね?
ああ…ピアニストという答えよりも『ネコ屋敷』のほうが先に出た…。
着る衣装とか、なんか変わってますよね。
日本人なのか、日本人じゃないのか。
テレビで見たとき、ミックスされたような、変わったモノを着てた。

投稿: ゆーき | 2006年11月21日 (火) 21時24分

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