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2006年9月23日 (土)

知っていますか?

各地でペットに関するイベントが多いと思ったら、9月20日~26日までは動物愛護週間ということだ。不覚にも私は初めて知ったわけで、『動物の愛護及び管理に関する法律』調べてみたら、れきっとした法的な位置づけがある。

(動物愛護週間)
第4条 ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるようにするため、動物愛護週間を設ける。
2 動物愛護週間は、9月20日から同月26日までとする。
3 国及び地方公共団体は、動物愛護週間には、その趣旨にふさわしい行事が実施されるように努めなければならない。

ペットといっても、犬派、猫派、何でもありの少数派があるが、一般的には犬と猫が多い。ペットフード工業会の行った2005年の『犬猫飼育率 全国調査』によれば、犬は19.4%、猫は14.9%。人間は、犬をはじめとするペットを大事に育ることにより、彼らが心から自分を信じ、自分を愛してくれるもの、と思うことで癒される部分がある。ペットブームが間断なく続いているのも、ペットに癒しを求める人が多いからだろう。だが、飼われる側のペット達からは、どうだろうか・・・。彼らには、持って生まれたそれぞれの性質があるはずだ。犬には犬の習性があり、猫には猫の習性がある。彼らは物ではない。一個の生命体として付き合うべきだ。動物愛護週間にあたり、あらためて飼育のあり方を考える良いチャンスだ。

犬、猫の存在は、ペットはダメ、家族同然のパートナーへと呼ばれ、今や人間並みに扱われている。こうした事情を反映してか、ペット向けビジネスは拡大する一方だ。ペットホテルや美容院、トリミングサロン、ペットレストラン、ペットカフェは勿論のこと、ペット共生住宅や、ペット専用の保険、ペットの介護サービスまであるのだから驚く。私の子供のころ、どこの家も犬は庭に放し飼いにしていた。風のように自由に、そして誇り高く番犬の役をしていたものだ。宿無しの野良犬だって、野良猫だって、どこかで餌をもらうのか、あるいはゴミ置き場の残飯でも漁るのか、独立独歩で立派に生きていた。今は人間の生活スタイルや環境が変わってきているから、昔のように放し飼いは出来ない。人間並みの飽食をさせ、過保護に扱うことで生活習慣病を引き起こし、寿命を縮めることにもなる。

昨年8月のニューオーリンズのハリケーン「カトリーナ」で、被災した女性が避難先からボートに乗って水浸しの自宅に戻ったときのこと、彼女は、しばらくして2匹の犬を連れて出てきた。「生きているわ。せめてもの幸いね」と嬉しそうに語っていた。「動物保護センターに預けることになると思うけど、私の家族だから、生きていてくれて嬉しい」そう言い残し、水浸しの街を2匹の犬とともに避難先に戻っていった。
悲惨な状況にあっても、決して見捨てない、ペットを飼うということはそういうことだ。

人間とペットの共生は、周りに迷惑をかけないこと、最後まで責任を持って見届けること、これに尽きると思う。
原則的に人間の子供を育てると同じ心構えが必要だ。

Img_6463_1 「草枕犬も時雨るか夜の声」
これは、松尾芭蕉の最初の紀行文『野ざらし紀行』のなかで、名古屋に入ったときに詠んだ句。時雨の夜の静けさに鳴く犬は野良犬に違いない。もとより芭蕉は、野にさらされた髑髏(ドクロ)のように、いつ野垂れ死にするか分からない身で、野良犬の気持ちが分かるというのだろう・・・と、勝手に解釈しているが、誰もが好きに解釈できるところに芭蕉の魅力があるわけだ。流れる風のように自由に旅を続けて、決して悲惨さを感じさせないところに芭蕉の良さがある。

Img_6465_2

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コメント

>飼い主の思惑で衣類を着せられ、美容院に行き、擬似人間と
しての生活を押し付けられています。

>>ペットに関する市場が拡大して、今や人間並みに何でもありで
それにのって、擬似人間化を競うような心理が働いてしまうんでしょうかね。
親子、夫婦の間でも、親が子に、夫が妻に、あるいは妻が夫に
自分の趣味や好みを押し付けようとすることがありますが
押し付けられた方はたまったものではありません。
ストレスが溜まりますよね。
ましてや、種の違う犬や猫に、落語の小言幸兵衛ではあるまいし
彼らの行動に一々口出しして人間らしくさせようと思っても
それはストレスが溜まりますね。(変な譬えでごめんなさい。)

今や、ペットにとっては受難の時代なのかもしれません。
人間同様にストレスや生活習慣病があるようですし
愛情過多が原因だとすれば、罪作りな話です。

投稿: hituji | 2006年9月25日 (月) 23時04分

犬や猫、いや全てのペットは、いまや自然では生きられません。人間のパートナーという地位に昇格しましたが、野生の生物という地位を失ってしまいました。そして彼らは、人間に絶対服従の地位に甘んじて生きるしかすべがありません。飼い主の思惑で衣類を着せられ、美容院に行き、擬似人間としての生活を押し付けられています。人間社会に順応できる個体はいいですが、順応が苦手な個体はストレスを溜め込んでいるのでしょうね。人は、自宅で飼っているペットの本性を、よく知った上で養うことが大切ですね。

投稿: 益樹 | 2006年9月25日 (月) 21時32分

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