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2006年5月 1日 (月)

古いもの

MAY,MAY――5月、目にまぶしいほどの新緑。その隙間から小鳥たちがリズミカルに歌っている。飼い犬のコロが一緒に遊ぼう、と私の周りで大はしゃぎで飛び回っている。庭で草取りをしていたが、強い日差しが服をとおり、肌に射してきた。

土、日と孫がやってきた。「庭でバーべキューをして、夜は蚊帳を吊って寝袋で寝たい」とリクエストした。去年の夏、真っ青な海のような蚊帳の中で、袋の中に入って板の間の上に身を置いた感触が余程の感動として残っているのだろう。
バーべキューはともかくとして、蚊帳と寝袋を出すのは厄介なことだ。第一、どこにしまったかも記憶にないのだから。
「どこにあるか分からないから、また今度のときにね」と言ってしまうのは簡単だけど、折角の子供の豊かな感性を断ち切ってしまうことになる。物で積み上げられた押入れ中を探し回る覚悟をしたが、これが案外簡単に出てきた。
蚊帳なんって40年も前のもの。私が結婚したときの花嫁道具の一つだ。ほとんど使っていないので、多少の色あせはあるものの、いい状態に保たれている。寝袋は息子のボーイスカウト時代のもの。
何もかも古い。使わないものばかりだからゴミとして処分しよう、と何度思ったことか。次から次へと便利なもの、快適なものが作り出され、古いものはさっさと捨てた方がどんなに快適か・・・。それが分かっていても、捨てきることの出来ない愛着のあるものもあるわけで、それを孫たちが喜んで使ってくれるのだから、受け継がれていくものの歴史を感じる。

私が初めてホームページ「オクターブ」を立ち上げたのが2000年の5月1日、今日で7年目に入ることになる。努力や根気、忍耐とはまるで無縁の私がよくもここまで続けたものだ、と感慨ふかいものがある。当時、個人のホームページ普及率は今ほど高くはなかったので、チャットやメッセンジャーで大いに宣伝した思い出がある。それが一昨年辺りからのブログの大ブレイクで、更新通知pingを送るだけでたくさんの人に見てもらえるようになり、私もそれに便乗して「ココログ」で犬専用のブログを立ち上げた。サービスには限界があるものの、これが意外に簡単で更新しやすい。私にとっては、更新に手間のかからないブログが魅力に見えたわけだ。確かに、当初は日々の犬の話題だけで筆が進んだ。
そんなわけで、日記形式で書いていた「日々散語」を今年の2月からブログに切り替えた。ところが、平凡きまわりない私の人生では知識不足は否めないわけで、きわめてノーマルな文章しか書けない。他人のブログを読みながら彼らの言葉の渦に圧倒された。たくさん読んでいくうちに自分の興味の対象とそうでないものを見分ける力だけはついた気がする。本をたくさん読だり、好奇心旺盛であっても書く力には結びつかない。一つ一つを消化するのに精一杯なことが多い。断片として頭に残っても、それを繋ぎ合わせることが出来ない。逆引き辞書が欲しいと思う。時々、スタミナ切れを感じる。
「継続は力なり」と言うし、のんびり続けていこうと思う。

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